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修馬「旅行?」

吹雪「そう旅行。修馬の誕生日祝い兼ねて、我らがミステリー研究サークルの8人で」

舞鈴「私のお父さんが別荘貸してくれるんだから感謝しなさいよねー」

文明「だが別荘って島だとのことだ。舞鈴の家はすごい金持ちだったんだな」

拓将「いやいやいや、そんなことよりほぼタダで旅行に行けるんだ。聞けばプライベートビーチだっていうし、行きたいよな樹菜?」

樹菜「……うん!」

遥輝「なら夜は凄腕のマジシャンの僕がマジックショーでもしてあげようかい?」

修馬「お、いいなー」

吹雪「遅刻しちゃダメだよ常習犯」

修馬「うっせー!任せとけ」

心十郎「…」

こうしてミステリー研究サークルの8人で夏休みを利用した4泊5日の旅行が決まった。

舞鈴の父「じゃあ父さんは5日後まで迎えに来ないから、あんまりハメを外さないようにね」

舞鈴「パパったら。もうみんな20歳の大学生なんだから大丈夫よ!心配しないで」

舞鈴父「そうだな、みんな楽しんでおいで」

文明「いえ、ありがとうございます」

修馬「しかし実際来てみるとすごいな」

遥輝「青い海、白い砂浜、最高じゃん」

樹菜「綺麗……」

拓将「しかもこんな島に今は俺達だけなんて天国じゃねえか!」

文明「みんな、体調不良に気をつけてくれ。熱中症などになってはもともこもないからな」

吹雪「ねえ!楽しみだね、修馬」

修馬「ん?ああそうだな」

舞鈴「じゃあさ、皆にまずそれぞれのコテージの鍵を渡すわね」

拓将「一人一人のコテージとか最高!!」

文明「はしゃぎすぎるなよ拓将。君の悪い癖だ」

拓将「はーい部長」

舞鈴「じゃあみんな荷物おいたらビーチで泳ごうか!」

全員「はーい!」

心十郎「…」

この時、すでにメンバーは犯人の術中に、はまっていた。
しかしまだ誰もそのことに気づいていない。
これから起こる惨劇に…

“オーサー”以外は知る由も無かった。